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Author:青木勇気
小説を出していたり絵本も書きたかったりします。物書きと呼ぶにはおこがましいくらいのものですが、物語を書いて生きていけたら幸せだなと思っています。

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今更聞けない「クラウドファンディング」初心者向けまとめ

2014.11.09 22:55|雑記
「Crowd (群衆)」と「Funding(資金調達)」を合わせた造語、クラウドファンディング。

言葉を見聞きしたことはあるものの、詳しくは知らない、サービスを利用したことはないという方は多いのではないだろうか。

一言でいえば、「志あるプロジェクトに必要な資金をネットを通じて広く有志から集め、実現する仕組み」のこと。夢や目標、それを伝える情熱はあるけれど、ヒト・モノ・カネが不足している、そんな個人もしくは小規模な集団向けの資金調達の手段と言ってもいいかもしれない。

サービスの種類を大分すると「寄付型」「購入型」「貸付型」「投資型」の4つの支援タイプに分かれるが、この記事では基礎編ということで、ECサイトに近い「購入型」のクラウドファンディングサービスでの出資・支援の方法と注意点について触れる。

それではまず、すでにいくつかのサイトは知っているかもしれないが、市場規模が拡大している国内の代表的な購買型クラウドファンディングサービスを紹介しよう。それぞれコンセプトやプロジェクト、支援方法に特徴があるので、ぜひ見比べて自分に合うサイトを見つけてみよう。

・READYFOR?
・CAMPFIRE
・Motion Gallery
・ShootingStar
・GREEN FUNDING
・Makuake
・COUNTDOWN
・FAAVO
・kibidango
・WESYM

*参考:日本の主要クラウドファンディング 累計支援額 月次推移(2014年4月末時点)

■ 出資・支援におけるポイント

好みのサービス、プロジェクトを見つけたら、早速支援してみよう。プロジェクトページには、出資・支援への「リターン(返礼)」が並んでいるが、いずれかを選んで購入手続きのページに行くと、会員登録を促される。ただ、ほとんどのサービスがFacebookと連携することで使用できるようだ。

プロジェクトへの支援は、原則的にクレジットカードで決済するのでカード情報の入力が必要だが、プロジェクトが支援募集期間を終えるまでは決済されることはない。サイトによって若干表現が異なるかもしれないが、クラウドファンディングのプロジェクトには、いわゆるall-or-nothingの「チャレンジ型」と金額の多寡に関わらず実行する「ダイレクト型」がある。

チャレンジ型の場合は、そもそ標金額に到達しないと成立しないので決済も行われない。一方ダイレクト型の場合は、目標額に達していなくてもプロジェクトは成立し、集まった金額は「ミッショナー(プロジェクトオーナー)」に支払われる。

また、現金ではなく、Tポイントなどさまざまなポイントを用いて支払えるサービスもあるので、使い道が決まっていない貯まったポイントを使うのも一つの手。紹介したサイトの中では、「WESYM(ウィシム)」がこれに当たる。

■ 遅延は日常茶飯事? リターンにはリスクあり

出資・支援におけるポイントを簡単にまとめたところで、次は注意点について触れよう。やはり、最大のリスクは、出資・支援への見返りとしての商品、サービスが手元に届かないことだろう。

最近の例では、約9,000万円の資金調達に成功した指輪型のウェアラブルデバイス「Ring」の大幅な出荷遅れが記憶に新しいところだが、爆発的に支援者が集まりすぎて対応が遅れた、技術面、材料面で問題が生じたなど、想定外の事態により約束していた納期、品質を守れないリスクをはらんでいる。

クドファンディングの特徴として、「あったらいいな」を形にするプロジェクトが多いために、どうしても実現可能性、持続性の部分にネックがある。このあたりを加味した上で、ECサイトで買い物をするときのような対価を求めることなく、期待しすぎず、「支援」ありきで利用することをおすすめする。

ちなみに、筆者はこれまでいくつかのサイトで支援してきたが、トラブルはなかった。受け取った商品の品質が期待はずれだったこともない。いずれにせよ、プロジェクトやミッショナーの思いに共感し、支援したことを裏切られた気持ちにならないことが大切だ。

■ 「Kickstarter」は日本からも支援できる!

「もっと様々なプロジェクトを見たい!」という方には、米国大手クラウドファンディングサービスである「Kickstarter」をおすすめする。

理由はいたってシンプル、とにかく掲載されているプロジェクトの数が多く、ジャンルが多彩だからだ。15ものカテゴリー(Art、Comics、Crafts、Dance、Design、Fashion、Film & Video、Food、Games、Journalism、Music、Photography、Publishing、Technology、Theater)で、約6,500プロジェクト(2014年11月3日現在)も展開している。

Kickstarterは、プロジェクトページの冒頭に必ず説明用のムービーが用意されているし、Google翻訳を使えばだいたい何が書いてあるかわかるので、語学が得意でなくても問題ないと思う。

「いやいや、そもそも日本からは支援できないんじゃないの?」

そんな疑問を抱く方もしれないが、答えは「できる」だ。簡単に支援し、リターンを受け取ることができる。

各プロジェクトページには、国内のそれと同様に報酬という意味の「reward(リワード)」が並んでいて、そこから決済ページに行く。細かいフローの説明は割愛するが、1点だけ重要なポイントをお伝えしておこう。

Kickstarterは決済システムをAmazonに委託しているため、米国版Amazon(Amazon.com)のアカウントが必要になる。残念ながら、日本版Amazon(Amazon.co.jp)のアカウントは使用できないため注意が必要だ。

また、送料に関しても気になるところだが、決済画面の「SHIPPING TO」のところに「Japan($2)」というように送料がいくらかかるか表記されるので安心だ。住所の入力画面では、日本語の住所を英語表記に変換するWebサービス「JuDress」を使うと便利だろう。

とはいえ何かトラブルがあった際に、海外の通販サイトの利用経験がある方、英語でのメールコミュニケーションに慣れている方でないと少し厳しいかもしれないため、最後に支援方法と注意点についてまとめた記事を紹介して締めくくることにします。

プロジェクト支援方法 | Kickstarter キックスターターまとめサイト
「Kickstarter」へ出資してゲットする方法&出資しまくった経験からわかった注意点まとめ – GIGAZINE

それでは、どうぞ良い支援生活を!


「FUTURUS(フトゥールス)」の記事を転載しています

『7つの習慣』はむしろ、私とは、自由とは何であるかを考えさせることに長けている。

2014.10.14 10:35|雑記
ふとしたきっかけで、『まんがでわかる 7つの習慣』を読んだ。本書は、言わずと知れたビジネス系自己啓発本の金字塔『7つの習慣』を、マンガを用いてストーリー仕立てにすることで、より身近でわかりやすい内容に仕上げた良書である。

そう、結論から言うと、良書であることは間違いない。確かに、ビジネスシーンで活かせることがたくさん詰まっている。「自分もそうだった」「こういう人いるよね」「なるほど、こうすれば良ったか」というように、自分事として捉えることができる。原作よりも簡潔に7つの習慣を定義付けているため、より気づきが得られやすいわけなのだが、ありがちでキッチュなストーリーを展開しつつも、キャラクターを通して段階を踏んで人間が成長する様を構造的に表現している点が評価できる、ということだ。

ただ、本書の紹介文にある「自分を変え、人生を変えたいと願うすべての人に」という謳い文句には、躓きの石が埋め込まれている。言うまでもなく、本を読んだだけでは自分は変わらないし、変えたい人生の通りにはならない。“気づき”を得るのは簡単であるし、何かをわかったような気がしたり、実践しようという意思がある種の万能感をもたらせたりするが、本質的には、あくまで変えられるのは自分の考え方や行動のみ、ということに気づかせてくれるだけである。

また、7つの習慣の順番には意味があり、段階的に身に付け、日々確認しながら精度を高め、その先に漸く自分とは、人生とは何であるかが見えてくるーーといった文脈で書かれているが、果たしてそうだろうか。第一の習慣から主体性の話をしており、はじめからすべては自分次第である、他人や環境のせいにしてはいけないと言っている。とても重要な指摘だが、同時にその時々で自分が感じたこと、考えたことが置き去りにされている。あまりにも、「私」と向き合う時間が足りないのではないか。

何が言いたいかというと、この第一の習慣こそ肝要で時間も訓練も必要であるのに、重み付けなく他の習慣と共に箇条書きにし、読み進めさせるべきではないのではないかということだ。自分の可能性を自ら閉じている人にそのことを指摘する、これは重要である。しかし、そこに法則と習慣を与え、その通りに実践することがあたかも自分らしさや良き人生を取り戻すことであるかのように表現するのは、ひとつとして同じものがない個人をひとつの「自分」や「人生」にあてはめることになる。

本書は、わかりやすく噛み砕かれているため、原作が意図する内容、表現となっていないこともあれば、言葉の解釈次第で異なる印象を与えたり、読み手が誤読することもある。つまり、ある程度の「誤配」は起こるべくして、起こる。それ自体は避けられないし、その意味では、そもそも7つの習慣を100%理解し、100%受け入れ、100%実践することはできない。だが、それがいい。100%を目指す必要などないのだ。


■ 「7つの習慣」をどう受け止め、活かすべきか

では、本書は無意味かといえば、そんなことはない。ロジカルに章立てされた自己啓発本とはそもそもそのように作られて然りであるし、ひとつの目安、基準を与えることではじめて読み手は自らを相対化することができるからだ。真っ白のキャンバスを渡されても何を描いていいかわからくても、これが水彩画ですと見本と描き方のコツを渡されたら見よう見まねで描けるようになる。マニュアルやルールは必要だ。これは間違いない。

問題は、なぜキャンバスだけでは描けないのかを説明してくれるが、絵とは、表現とは何なのか、といったことを留保していることにある。つまり、絵をうまく描くための方法、言い換えれば、人生を成功させるための方法を示しているが、私が絵を描く(生きる)からそれが表現(人生)になる、という風には書かれていない。あくまでも、「こうすればうまくいく」と書かれていて、どうしてもうまくいかないことがあること、うまくいく・いかないとは無関係のことがあることには触れられない。

程度の差こそあれ、誰にでも何の違和感もなく「そうだよね、これは当たり前にできる」と読み進められるパートもあれば、眉をひそめて「そうかなぁ。そんな風にパターン分けされるものかな」と腹に落ちないパートもあるはずだ。それは理解力の問題ではない。もっと言えば、決して理解力や読解力の有無の話にしてはいけない。なぜならば、そこに「私」が顔を出しているからである。

自然と受け入れられることも、どうしても納得できないことも、「私」を構成する要素として両方同じだけ意味がある。大切なのは、100%理解し、100%受け入れ、100%実践することではなく、自分はどう感じ、考え、行動しようと思ったのかを自覚すること、そしてその自覚にも限界があると知ることである。冒頭で述べたように、そこを怠ると“気づき”しか得られない。

つまり、言いたいことは、7つの習慣を習得するのではなく向き合うことで、忘れがちな「私」を最認識し、人生に思いを馳せ、それを選び取る自由とは何であるかを考えよう、そしてそのきっかけとして本書を活かせば良いということだ。


■ 確率論としての成功はあっても、人生に成功も失敗もない

そうは言っても、やはりとにかく人生は成功した方がいいだろうという人もいるかもしれない。本書では、成功をイメージさせる「効果的な人生を送る」といった言葉が使われているが、結論から言うと、人生に成功も失敗もない。仕事における目標に対する達成度合いなど、あらかじめ個別に設定された「成功」に関してはそう言えるかもしれない。

ただ、そこで描く成功とは、出世であり、社会的名誉を得ることであっても、人生そのものではない。たとえ、思い通り事が進んだとしても、天変地異ですべてが台無しになることもある。つまり、未来に何が起こるかなど誰も分からない。あくまで、目標を達成するために最も効果的だと思われるものはこれですよ、という確率論でしかないのだ。

人間関係における考え方、振る舞いを変えることを習慣づけ、自分が変わっていくことで周りも変わっていくということはある。これ自体はまやかしでも何でもない。このあたりの啓発に関しては、7つの習慣は非常に効果的であると思う。だが、うまくいかないことが「失敗」となるのであれば、これほど厳しいことはない。

他人は変えられない、だから唯一変えられる自分を変える。これは至極論理的なアプローチだ。しかし、「私」は良くも悪くも簡単には変わらないし、自覚できるほどの効果が出るとも限らない。うまくいっている、これでいいんだと自信を持てなくなることの方が多いくらいではないだろうか。

そこに人格の話が出てきてしまうので余計に厳しい。本書で書かれていることに馴染めないとき、どうしても実践できないとき、自分はダメな人間なのではないか、だからうまくいかないのではないかと疑うことになってしまう。テクニックではなく人格を大切にしていると言っておきながら確率論で成功を語る、これは賢明とは言えない。

確率論としての成功はあっても、人生そのものには成功も失敗もないと捉え、改めて個別の目標や日々の振る舞いによる人格形成等、要素を分解して考えるべきだろう。


■ 人間は思いのほか単純に、かつ複雑にできている

最後に、上記で述べた確率論としての成功マニュアルとしてではない、自分を見つめ直すきっかけを与えてくれるものとしての価値について書こう。

まず、ひとつの「成功モデル」を提示され、それと向き合うことで、自分への問いかけが生じる。そして、自分にとって簡単なこと、難しいことがわかる。それをふまえて、自分はどうしたら、どう生きたらいいのか、何をなすべきかと疑問が生じる。本書を手に取ることで行き着くのは、ここまでだ。読んだだけでは自分は変わらないし、人生も変わらない。

絵を描くことと同じで、人間はそう簡単に法則通りには動けないし、思い通りの結果は出ない。絵がうまくなるには、対象を見て、写し取ることを繰り返す必要があるし、さまざまな要素が複合的に絡み合っている。テクニックでもあるだろうし、観察力でもあるだろうし、何故かわからないけれど絵を描くことが好きということでもある。そこにセンス、才能と言った言語化できないものが加わることで、特別な絵が生まれる。

それは操作してできることではなく、描いた本人さえも、自分になぜそんなことができるのかわからない。人間はモノではないから、仮に同じ日に絵を描き始め、同じように教えられたとしても、全く同じだけ何かを取得することなどできない。そんな単純にできてはいないのだ。

つまり、事実として人間には得手不得手があり、それは単純にできる・できない、成功・失敗というように分けられるものではなく、ましてや法則化できるものではない。できることは、自分自身が得意なこと、不得意なことを理解し、それに対しどのようにアプローチするか選択することだけである。

また、人間は常に意識的に感情や行動をコントロールしているわけではない。たとえば、駅のホームで苦しそうにうずくまっている子どもがいたら、「どうしたの?大丈夫?」と声をかけないだろうか。もちろん、声をかけずに親を捜したり、駅員を呼んでくるということもあるだろうし、誰もがそうするとは言えない。ただ、少なくともどうにかしてあげたい、放ってはおけない、とは思うのではないだろうか。こういうときはこうする、という法則通りに動くわけではないはずだ。

このようなルソーが言うところの「憐れみ」の情は、法則や習慣によって起こるものではない。もっと言えば、その行動に理由や目的はない。人間は常に意識的に行動しているわけではないし、言語化できないような感覚や感情に突き動かされる、単純な生き物なのである。

そして、世の中はそういった偶有性の高い出来事で溢れていて、事前に準備できないことが多い。目の前で人が苦しんでいる状況というのはある程度パターン化できるだろうが、そこから想定外の事態に発展し、待ったなしで判断しなければいけない状況に直面するかもしれない。

人生は、不確定要素だらけの選択の連続なのだ。「私」は常にその現場にいて、意識せずに行動に移すこともあれば、熟考した上で判断することもある。短期的に見れば、それぞれが成功や失敗に見えることはあるが、それらを全部引っくるめて人生なのである。確率論を採用することはできても、人生そのものはコントロールできない。

『7つの習慣』に書かれた自分、私ではなく、この「私」が日々考え、行動している。うまくいくこともあればうまくいかないこともある。嬉しいこともあれば悲しいこともある。当たり前のことだが、この避けられない「私」を受け入れて生きる、それこそが自由であるということなのである。『7つの習慣』はむしろ、私とは、自由とは何であるかを考えさせることに長けているのだ。

◎『まんがでわかる 7つの習慣』

「Yahoo!ニュース 個人」の記事を転載しています

アパレルECはクラウドファンディングで「共創」する時代へ

2014.10.06 21:26|雑記
ファッションブランド「junhashimoto(ジュンハシモト)」を展開するFASH internationalが、クラウドファンディングの仕組みを用いた通販・ECサイト「the SHOWCASE」がオープンした。

特長をひとことで言えば、「完全受注生産型」のECサイトであり、ブランド側がプロジェクトとしてオリジナルアイテムを提案し、それを気に入ったユーザーだけがオーダーできる「物品購入型」のクラウドファンディングサイトでもあることだろう。

この「the SHOWCASE」は、目新しいサービスとしてというよりもむしろ、アパレルECのひとつの方向性を示すモデルとして非常に興味深い。

サービスの仕組みは、特定のブランドのオリジナル商品の購入を希望する顧客をサイト上で募り、期限内に一定数に達したら製造、販売するようになっている。プロジェクトが達成した段階でメーカーに発注するフローのため、必要な材料だけを注文すればよく、余分に資材を抱える必要がなくなる。

また、製品の購入予約が目標件数に達した段階で決済されるため、到達しなかった場合はユーザーに料金が請求されない。つまり、運営側には以下のようなメリットがある。

・受注生産のため、在庫を抱えなくていい
・無駄なコストがカットされ、価格に還元できる
・生産前に入金があるため、キャッシュフローが安定する

一方、ユーザー側のメリットとしては、以下の3点となる。

・今まで手が届かなかったブランドが、安い価格で購入できる
・市場に流通しない、もしくは出回る前の限定商品が手に入る
・試着できない分、返品交換のオプションがある

スタートしたばかりだからか、プロジェクトはクラウドファンディングというよりも、期間内に一定数以上の共同購入者を集めるグルーポン、ポンパレなどの共同購入型クーポンサイトのような「フラッシュマーケティング」に近いが、襟の形を選んだり、ボタンを付けたりとカスタマイズが可能なアイテムもあり、オリジナリティを求めることができる。

デメリットとしては、個人的に好きなブランドだったこともあり早速登録して購入を検討したが、「生産開始後3ヶ月程度」という納期が挙げられる。運営サイドは当然考えていると思うが、単純に秋口に着たい服が真冬に届くというのはいただけない。

また、トレンドを取り入れるという観点でも、秋冬シーズンのパリコレクションは2月から3月にかけて開催されるので、本来春先には募集したいところだ。今後のプロジェクトに注目したいと思う。

いずれにせよ、「junhashimoto(ジュンハシモト)」のように、すでにある程度知られていて固定ファンのいるドメスティックブランドが、EC戦略の一環として同様のモデルを採用するケースは今後増えてくるだろう。

■ どこまで「共創」することができるかが成長のカギ

少し視点を変えて、クラウドファンディング要素を持つサービスとしての可能性について考えたい。

国内の主要なクラウドファンディングサービスのほとんどは「物品購入型」を採用しており、目標金額に達成すればプロジェクトが実行され、支援のリターンとして商品やサービスが手に入る仕組みになっている。その点では、「the SHOWCASE」のような完全受注生産型のECサイトと近しいと言える。

何が違うかと言えば、共感や支援者のコミットメントを獲得することを第一条件にしていることである。ほとんどの場合が無名の、夢や志を持つ個人やスタートアップがプロジェクトオーナーであるため必然的にそうなるわけだが、その分それぞれの「顔」が見え、思いやストーリーが伝わりやすく、購入意欲を喚起することができる。

「the SHOWCASE」はコスト構造を見直した戦略的なECサイトであり、商品力にも自信が持てる。だが、好きなブランドの限定商品を安く買えるというメリットだけでは、既存ファンの囲い込みはできても、新しいファン層を開拓しスケールさせることは難しいだろう。

つまり、サステナブルな事業モデルにするためには、クラウドファンディングの「仕組み」部分ではなく、共感を生み出す「プロジェクト」の部分にフォーカスする必要がある。

このことを示唆する事例として、最近注目を集めるスタートアップで、ファクトリーブランド専門のECサイトを運営する「Factelier(ファクトリエ)」を紹介しよう。

ファクトリエは、世界ブランドを手掛ける工場と提携し、メーカー、商社、卸といった中間業者を省略することで、高品質かつ低価格を実現しているが、元々はクラウドファンディングサービスを用い、自社のプロモーションをしながら初期ロットを受注販売の形で提供するというプロジェクトで、グロースハックに成功した。

高品質な商品が安価に手に入るのは魅力的である。だが、それだけでは人は動かない。ましてや、1万円以上するシャツである。気軽に購入できるものではない。ではなぜ、プロジェクトは成功したのか。

「消えゆくメイドインジャパンを復活させたい」という思いの強さと問題意識の高さに共感したからこそ、成功したのである。つまり、画期的なビジネススキーム自体が目的なのではなく、夢を実現するための手段であることが人の心を動かしたわけだ。

冒頭で「アパレルECのひとつの方向性を示すモデル」と書いた理由がここにある。

完全受注生産型のECサイトという合理性に、どんなノイズが加えられるのか。ユーザーの感情がどのように刺激されるのか。既存のブランドイメージに頼らず、それを破壊し、再構築することができるのか。こういった要素が「クラウドファンディング」に期待されているのではないだろうか。

大切なのは、ブランドや商品を「共創」することで、ユーザーを動員すること。そこにストーリーがあるから、差別化され、人が集まり、やがてファンとなる。

今後「共創」は、アパレルEC業界にとって重要なキーワードとなるだろう。

*出典:the SHOWCASEFactelier(ファクトリエ)

「FUTURUS(フトゥールス)」の記事を転載しています

「自分たちのサッカー」からの卒業 --アギーレJAPANの初陣をどう見るか

2014.09.08 12:12|雑記
ハビエル・アギーレ率いる新生SAMURAI BLUE。残念ながらウルグアイ相手に0-2で破れ、初陣を勝利で飾ることはできなかった。

サプライズ招集と言われたFW皆川、DF坂井が先発メンバーに名を連ね、中盤に森重、細貝、田中が配置された4-3-3の新フォーメーションを見て、期待以上に不安や疑念を抱いたサッカーファンも多かったのではないだろうか。

筆者自身、アンカーに森重? 細貝じゃないの? 細貝と田中でインサイドハーフ? ゲームメイクは? パサーは?…と様々なクエスチョンマークを思い浮かべながらホイッスルを迎えた。ホームとはいえ、出場停止中のスアレス以外はほぼベストメンバーのウルグアイは、かなりハードな相手であることは間違いない。必然的に、厳しいマークと切れのあるカウンターを受け、難局を迎えることになるだろうという予測になる。

結果は、その通りになった。皆川は前線で体を張り、及第点以上の働きを見せてくれたし、途中出場の武藤のミドルシュートがポストを叩くなど見せ場はあったが、ミス絡みの2失点を取り返すだけの迫力、アイデアに欠けた。

攻撃陣を牽引してきた両ウィングの本田、岡崎も上下動を繰り返すことで消耗し、後半のシステム変更後は前線で踏ん張りがきかなくなり、攻撃のバリエーションを増やせず、結果的に柿谷の投入も活きなかった。先発メンバーも途中出場の選手もそれぞれ困惑して見えた。

ただ、この「困惑」は選手たちにとってネガティブなものではなかったように思う。困惑したのは、よりハイレベルなサッカーを求められ、試合の中で模索していた証拠でもあるからだ。その意味では、4-3-3というフォーメーションはあるものの、相手の出方、戦況次第でいかようにも対応できるサッカーをしなければならないという、アギーレからのメッセージを感じる試合だった。

強豪国に負けたとき「世界との差」という表現がよく使われるが、組織としての連動性、判断力、球際の強さ、メンタリティ、パススピード、シュート精度など、スキル・経験不足のポイントを列挙して検証することは難しくない。しかし、強いチームと自分たちを比べて、何ができていないか、ストロングポイントはどこかといった議論をしているうちは勝てるチームにはなれない。

ウルグアイ戦で解説を務めた元日本代表の宮本恒靖氏も言っていたが、ブラジルW杯は「ハイレベルなボールの奪い合い」が特徴的だったという。至極当たり前のことのように思えるが、言い換えれば「有効なパスを作らせない」「奪ったら速攻」ということになる。事実、堅守速攻のスタイルが目立つ大会だった。

日本代表の1分け2敗という結果に、大半の人は選手たちが口にしていた「自分たちのサッカー」とは何だったのかと失望したと思うが、つまりは「自分たちのサッカー」ができなかったのではなく、させてもらえなかったのだ。もっといえば、自分たちのサッカーを表現するのではなく、いかに相手に自分たちのサッカーをさせないかが、今のサッカーなのである。

スペクタクルなパスサッカーでEURO2008、2010年南アフリカW杯、EURO2012で制覇し、圧倒的な強さを誇ったスペインも、ブラジルW杯ではあっさりと予選で敗退した。ショッキングな出来事ではあったが、自分たちのスタイルが通用しなかったときの準備ができていなかったということに尽きるだろう。我らが日本代表もこのメンバー、この戦術で行くという意思や決め事が裏目に出たわけである。

この一連の流れの中で勝てるチームづくりを託されたアギーレは、わずか1試合でその善し悪しを判断することはできないものの、ゼロベースで指揮を執っていることを印象づけた。もちろん勝利が欲しいのは当然だが、そこに気負いや焦りは感じられない。

国内でのベネズエラ戦、ジャマイカ戦、海外遠征でのブラジル戦と続き、年内は残り5試合ある。試合を重ねるごとに勝ちを求められ、批判の声が大きくなっていくのか、はたまた、勝利という結果を出し、大いなる可能性を感じさせることができるか。

自分たちのサッカーを目指すのではなく、どんなサッカーにも対応できるチームと個人を育て上げることが、結果として自分たちのサッカーを形作ることになる。そう信じて、新生SAMURAI BLUEを見守りたいと思う。

言論プラットフォーム「アゴラ」に掲載された記事を転載しています

脳波コントロールが普及すれば氷水をかぶらなくて済むのでは

2014.09.03 11:45|雑記
ハンドフリーでインターネットやコンピューターに接続できる、ヘッドマウントディスプレイ方式の「Google Glass」の登場をきっかけに、注目のキーワードとなった「ウェアラブル」。

アップルが腕時計型のウェアラブル端末を近日発表するという噂もたつなか、ウェアラブルコンピューターを用いてどんなことができるのかと、ますます期待が高まっている。

リストバンド、メガネ、指輪などさまざまな形状のデバイスが生み出されている中、特にアーリーアダプターの耳目を集めているのが「脳波で操作する系」デバイスだ。脳波で操縦するヘリコプター「Puzzlebox Orbit」や、昆虫型のマイクロロボット「HEX BUG」を脳波でコントロールするなど、一昔前であれば、イリュージョン、サイコキネシスなどと言われていたようなことが、現実のものになってきている。

「Puzzlebox Orbit」は、コントローラの代わりにNeuroSky社のEEGヘッドセットを装着してヘリコプターを動かす。ヘッドセットで計測した脳波が専用ソフトウェアに送信され、受信した脳波データを「Attention(注意)」と「Meditation(瞑想)」としてビジュアル化し、あらかじめ設定された目標レベルに達すると赤外線でヘリコプターを操作する仕組みになっている。

「集中力」と「リラクゼーション」が操作のキモとなっているのが非常に興味深く、知育玩具として使用することもできる。安直な発想ではあるが、ADHD(注意欠如・多動性障害)の子どもが使うと良いのではないだろうか。

■ 萎縮性側索硬化症(ALS)の患者を救うソリューションとして

事実、発達障害に効くかもしれないという次元ではなく、「アイス・バケツ・チャレンジ」で広く認知された難病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)など、身体が麻痺状態にある患者に暮らしやすい環境を提供することを目指す動きがある。

フィリップスとアクセンチュアが、脳波を測定する機器「Emotiv Insight Brainware」とタブレット端末、ウェアラブルディスプレイを接続し、脳波を通じて照明やテレビなどの家電の操作やメールの送信などを行えるソフトウェアを共同で開発した。

「Emotiv Insight Brainware」には思考や感情、表情などをリアルタイムで検知し、脳から発信される信号を捉えるセンサーが搭載されているため、ALS患者のように筋肉や目を動かす力を失ってしまったとしても、ウェアラブルディスプレイによって視覚的に操作することができる。現段階ではソフトウェアを製品化する予定はないとのことだが、ぜひこの画期的かつ病に苦しむ患者に寄り添ったソリューションを世に送り出してほしいところである。

ちなみに、この「Emotiv Insight Brainware」昨年Kickstarterで10万ドル目標のところをなんと、164万ドル(約1億7千万!)も集めたメガヒットプロダクトだ。

ALSの認知・寄付の促進のための「アイス・バケツ・チャレンジ」も、治療薬を開発することもそれぞれ重要である。

しかし、ほとんどの難治性疾患は、完治せず日々向き合っていかなければならないものであるから、病気を治すためのアクションだけではなく、今ここにある患者の苦しみに寄り添い心身ともにサポートすること、つまりQOLを少しでも向上させることも同様に必要となる。

「脳波で家電を操作する」といった発想は最たるもので、医療の範疇外でもテクノロジーによって患者を救えることを証明しつつある。脳波で操作するデバイスが人生の可能性や選択肢を広げるソリューションとなる、そんな世界が現実のものになろうとしているのだ。

「FUTURUS(フトゥールス)」の記事を転載しています
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