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小説を出していたり絵本も書きたかったりします。物書きと呼ぶにはおこがましいくらいのものですが、物語を書いて生きていけたら幸せだなと思っています。

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本田圭佑が無得点でもW杯に出場できる理由

2012.06.03 20:36|雑記
いよいよ、2014年FIFAワールドカップの最終予選が始まる。SAMURAI BLUEは、初戦ホームでオマーンと対戦する。オマーン代表は、3次予選でオーストラリアに土をつけ2位通過したものの、得点3、失点6と数字の上では奇跡的な突破であり、最終予選に残ったチームの中では最も怖さのないチームと言える。

簡単に勝たせてくれるチームなどないし、慢心があってはいけないが、初戦の相手が過去5勝3分と負けなしのオマーンとなったことで、結果的に良い組み合わせだったと思うのだ。

3次予選を2連敗で終わった(3勝1分2敗)こと、特にホームのウズベキスタン戦での拙攻を見て「おいおい大丈夫か?」と危機感を覚えた方も多いのではないだろうか。前回大会では、2戦目アウェーのバーレーン戦で負けたものの、4勝1分1敗で1位通過している。

98年のフランス大会から4大会連続で出場し、AFCアジアカップにおいても2000年、2004年、2011年に優勝、今や名実共にアジアNO.1といっても過言ではない日本が3次予選で2位通過。これは由々しき事態である。翌日のスポーツ紙に「W杯出場に黄信号」という見出しが躍るのも無理はない。

ただ、筆者は楽観視している。なぜか、それは最終予選には本田圭佑がいるからだ。彼がいるといないでは大きく違う。本田の魅力について書き出すとそれだけで終わってしまうため割愛するが、彼のプレースタイルはよく知らないという方に向けてわかりやすく説明しよう。本田は、かつて日本代表の中盤に君臨した「ヒデ」こと中田英寿と似ている。海外の屈強な選手に負けないボディバランスを持ち、中盤の攻撃的なポジションで「タメ」を作ることができ、それ故にプレーの選択肢が増え、他の選手が活きる。そういうタイプの選手なのだ。

2010年のワールドカップでは、慣れないポジションながらも2得点を挙げ、スランプに陥っていた中村俊輔に代わってチームを牽引したことは記憶に新しい。しかし、本田をワントップに据えた岡田武監督の英断は実を結んだものの、苦肉の策であったことは否めないだろう。先述の通り、本田はどちらかといえば、周囲を活かすことでパフォーマンスを発揮するタイプである(本人は常にガンガン点を取りにいくと言っているが)。

「ブレ球FK」という派手な飛び道具はあるものの、その風貌や発言内容に比べるとプレーはひたむきで、献身的で、地味な印象を与える。少なくとも、センターフォワードという柄ではないし、プレーの質を数字のみで評価するのは賢明ではない。実際、2011年のアジアカップでは、PKによる1得点にとどまったにもかかわらずMVPを獲っている。本田は、意外にも玄人好みする選手なのだ。

筆者の本田圭佑の評価と最終予選の展望をまとめると、次のような表現になる。

「本田は絶対に外せないが、彼が無得点でもワールドカップに出場できる」

本田が無得点でも、というのは、本田が不要であることとイコールではない。あくまでも、本田がいれば他の選手の能力が十二分に発揮され、結果的に勝ち抜ける、という意味だ。また、本田がゴールを量産できるようであれば、それはほとんど日本がダントツで1位通過することを意味する。点を取るべきなのは、香川であり、岡崎であり、ワントップを務めるセンターフォワードだからだ。本田以外が得点を挙げられないようでは、それこそ「W杯出場に黄信号」なのである。

香川真司は、個人技で局面を変えられる希有なプレイヤーであり、今や日の丸の10番を背負うに相応しい存在へと成長した。ボルシア・ドルトムントでは、リーグ戦31試合に出場し13ゴールを挙げてチームを2連覇に導き、名門マンチェスター・ユナイテッドへの移籍が決定的と言われている。オリンピック世代ながら、自信に満ちた表情や語り口には、ベテランのそれのような落ち着きと頼もしさが感じられる。先日のアゼルバイジャン戦でのキレを見る限り仕上がりは上々、今夜も敵陣を切り裂くドリブル突破を見せてくれるだろう。

一方、同じくブンデスリーガのVfBシュトゥットガルトに所属し、リーグ戦26試合に出場し7ゴールとまずまずの成績でシーズンを終えた岡崎慎司はどうだろうか。ザックジャパンにおいてはウイングのポジションを任され、前線での献身的なディフェンスをこなしながら精力的に走り回り、絶妙のタイミングで裏に抜け出しゴールを陥れている。あまり注目されていないが、岡崎は2008年9月の代表デビューから国際Aマッチ51試合に出場し27ゴールを挙げ、釜本邦茂、三浦和良、原博実に次ぐ歴代4位タイにつけている。朴訥な雰囲気で泥臭いプレーの似合う選手だが、名実共にエースであることは疑いえない。

他にも紹介したい選手はたくさんいるが、ここでは本田が不可欠であること、そして本田の存在によって一段と輝きを増す二人のエースにクローズアップするのみに留めたい。最後に、最終予選突破の鍵となる試合について触れよう。第3戦目、中三日で迎えるアウェーでのオーストラリア戦である。

ホームでの2試合で勝ち点を挙げられないような事態に陥った場合は問題外だが、おそらくオーストラリアと首位争いをする展開になるだろう。前回大会の最終予選では、1位通過を賭けた最終戦で敗れているし、2011年のアジアカップ決勝戦では激闘の末勝利したものの、苦杯をなめさせられてきた記憶の方が鮮明に残っている。実際に苦手意識を持つ選手もいるかもしれない。

そういう意味でもこの一戦は重要であり、それだけに厳しい試合になると予想される。ただ、オーストラリア代表はケーヒル、ブレシアーノ、キューウェルなどの経験豊富なベテランは健在だが、世代交代がうまくいっておらず、一時期の勢いは影を潜めてしまった感がある。筆者としては、恐れるに足りないチームと思っている。いずれにせよ、この試合で勝ち点を挙げることができれば、ワールドカップへの距離がぐっと縮まることは間違いない。

アジアの出場枠は前回大会同様「4.5」、2位以上で通過できる。ディフェンスラインに宮本、中澤、闘莉王のようなリーダーがいないことは懸念事項だが、日本代表には本田がいる。香川、岡崎、長友、内田、長谷部、吉田、森本、細貝、ハーフナー、川島、宮市と12人も海外組がいる。他にも、ワールドカップを経験したベテランがいる。一昔前の代表では考えられないことだ。

「このメンバーで突破できないわけがない」

今夜はそう自分に言い聞かせながら、SAMURAI BLUEの初戦を見守りたいと思う。

※言論プラットフォーム「アゴラ」に掲載された記事を転載しています
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