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青木勇気

Author:青木勇気
小説を出していたり絵本も書きたかったりします。物書きと呼ぶにはおこがましいくらいのものですが、物語を書いて生きていけたら幸せだなと思っています。

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脳波コントロールが普及すれば氷水をかぶらなくて済むのでは

2014.09.03 11:45|雑記
ハンドフリーでインターネットやコンピューターに接続できる、ヘッドマウントディスプレイ方式の「Google Glass」の登場をきっかけに、注目のキーワードとなった「ウェアラブル」。

アップルが腕時計型のウェアラブル端末を近日発表するという噂もたつなか、ウェアラブルコンピューターを用いてどんなことができるのかと、ますます期待が高まっている。

リストバンド、メガネ、指輪などさまざまな形状のデバイスが生み出されている中、特にアーリーアダプターの耳目を集めているのが「脳波で操作する系」デバイスだ。脳波で操縦するヘリコプター「Puzzlebox Orbit」や、昆虫型のマイクロロボット「HEX BUG」を脳波でコントロールするなど、一昔前であれば、イリュージョン、サイコキネシスなどと言われていたようなことが、現実のものになってきている。

「Puzzlebox Orbit」は、コントローラの代わりにNeuroSky社のEEGヘッドセットを装着してヘリコプターを動かす。ヘッドセットで計測した脳波が専用ソフトウェアに送信され、受信した脳波データを「Attention(注意)」と「Meditation(瞑想)」としてビジュアル化し、あらかじめ設定された目標レベルに達すると赤外線でヘリコプターを操作する仕組みになっている。

「集中力」と「リラクゼーション」が操作のキモとなっているのが非常に興味深く、知育玩具として使用することもできる。安直な発想ではあるが、ADHD(注意欠如・多動性障害)の子どもが使うと良いのではないだろうか。

■ 萎縮性側索硬化症(ALS)の患者を救うソリューションとして

事実、発達障害に効くかもしれないという次元ではなく、「アイス・バケツ・チャレンジ」で広く認知された難病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)など、身体が麻痺状態にある患者に暮らしやすい環境を提供することを目指す動きがある。

フィリップスとアクセンチュアが、脳波を測定する機器「Emotiv Insight Brainware」とタブレット端末、ウェアラブルディスプレイを接続し、脳波を通じて照明やテレビなどの家電の操作やメールの送信などを行えるソフトウェアを共同で開発した。

「Emotiv Insight Brainware」には思考や感情、表情などをリアルタイムで検知し、脳から発信される信号を捉えるセンサーが搭載されているため、ALS患者のように筋肉や目を動かす力を失ってしまったとしても、ウェアラブルディスプレイによって視覚的に操作することができる。現段階ではソフトウェアを製品化する予定はないとのことだが、ぜひこの画期的かつ病に苦しむ患者に寄り添ったソリューションを世に送り出してほしいところである。

ちなみに、この「Emotiv Insight Brainware」昨年Kickstarterで10万ドル目標のところをなんと、164万ドル(約1億7千万!)も集めたメガヒットプロダクトだ。

ALSの認知・寄付の促進のための「アイス・バケツ・チャレンジ」も、治療薬を開発することもそれぞれ重要である。

しかし、ほとんどの難治性疾患は、完治せず日々向き合っていかなければならないものであるから、病気を治すためのアクションだけではなく、今ここにある患者の苦しみに寄り添い心身ともにサポートすること、つまりQOLを少しでも向上させることも同様に必要となる。

「脳波で家電を操作する」といった発想は最たるもので、医療の範疇外でもテクノロジーによって患者を救えることを証明しつつある。脳波で操作するデバイスが人生の可能性や選択肢を広げるソリューションとなる、そんな世界が現実のものになろうとしているのだ。

「FUTURUS(フトゥールス)」の記事を転載しています
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